- しもん
- I
しもん【四文】(1)一文の四倍。(2)〔四文銭が軽かったことから〕軽はずみで, 何にでもさしでること。→ 四文と出る(3)安酒。
「~一合, 湯豆腐一盃がせきの山で/滑稽本・浮世風呂(初)」
(4)すこし。 いささか。「狂歌や俳諧を~ばかりもする人や/滑稽本・浮世床(前)」
~と出る出しゃばる。 おせっかいをやく。II「ええ又~出やあがるか/歌舞伎・新皿屋舗」
しもん【四門】(1)四方の門。 四つの門。(2)内裏外郭の東西南北の四つの門, 建春門・宜秋(ギシユウ)門・建礼門・朔平門の総称。(3)〔仏〕(ア)天台宗で, 真理に至る四つの立場。 有門(ウモン)・空門・亦有亦空門(ヤクウヤククウモン)・非有非空門のこと。 (イ)密教で, 曼陀羅の四方の門。 東南西北を修行の段階に配して, それぞれ発心門・修行門・菩提門・涅槃(ネハン)門と名づける。IIIしもん【市門】(城郭都市で)街の入り口にある門。IVしもん【師門】(1)師の家。(2)師の門下。Vしもん【指紋】指先の内側にある細い隆起線のつくり出している紋様。 各人ごとに異なり, 同一人は終生変わらないので, 個人の識別に利用される。VI「~を採る」「~が残る」
しもん【施文】⇒ せもん(施文)VIIしもん【死門】〔仏〕〔この世からあの世へ入る門の意〕死。 死関。VIII「~に入る」「~に臨む」
しもん【私門】個人の家。 臣下の家。 また, 自分の一家。IXしもん【試問】学力などを試験すること。X「時事問題について~する」「口頭~」
しもん【諮問】一定の機関や有識者に対し, ある問題について意見を尋ね求めること。 諮詢。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.